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博物館が行う「地域回想法」~博物館の新たな取り組み~

小谷超(氷見市立博物館)

1. はじめに

 氷見市立博物館(以下「市立博物館」という。)は、地域に立脚した、地域の博物館として、昭和57年の開館以来、この地域を中心とする歴史・考古資料および民俗資料の調査研究と収集・保存、公開に努めてきた。
 特に、民俗資料の大半は、市民から寄贈されたものであり、衣食住に用いられる生活用具や、生産や生業に用いられる農具、漁撈具、民俗芸能に用いられる道具等広範囲にわたる厖大な資料の収集と保存に努めてきた。そうした資料は、洗浄を行ったうえ、虫菌害防除のためのガス燻蒸を行い、整備を終えたものから館内の常設展示のなかに組み込むほか、テーマを決めて特別展の形で可能な限り公開してきた。
 これまでも、市民からいただいた資料を整理し、それらの成果を集積したうえ、積極的に展示公開することにより、市民に還元してきたが、こうした取り組みを一歩進めるため、近年「地域回想法」を実践している。
 本稿では、現在おもに介護施設と連携して実践している内容とともに、ここ2~3年の実践の中で浮かび上がってきた課題等について述べていくこととする。

2. 回想法について

 「地域回想法」とはいわば「地域で行う回想法」である。
 このうち、回想法について、そしてその起源について、梅本充子氏は以下の通り記している。(※1)
「回想法は1960年代にアメリカの精神科医であるバトラー博士によって提唱されました。バトラーは、否定的にとらえられがちな高齢者の過去の回想を後ろ向きな行為ではなく、むしろ自然で、老年期を健やかにすごすための積極的な意味をもつものとして見出しました。また高齢になり、死が近づくにつれて過去を回想する頻度が高まりますが、これは自分の歩んだ人生を振り返り、その意味を模索しようとする自然で普遍的な過程(Natural universal occurrence)であると考えました。(中略)回想法とは、こうした高齢者の回想に対して聞き手が、共感的受容的支持的にかかわり、高齢者の人生の再評価やアイデンティティの強化、QOL(人生の満足度)の向上、対人関係の形成をはかろうとする援助方法です。」
 回想法について、多くの実践研究や報告がある。津田理恵子氏は、回想実践研究における26件の文献を整理したうえで、その効果と内容を以下の表の通り分類している。(※2)

3. 北名古屋市歴史民俗資料館の取り組み

 先行事例として、愛知県北名古屋市の事例を紹介したい。
 北名古屋市歴史民俗資料館(旧 師勝町歴史民俗資料館)は、「昭和日常博物館」とも呼ばれ、昭和の日用品・生活用品という、忘れ去られ、捨て去られつつある、ごく身近な品々にもう一度スポットを当て、人々の身近な生活を展示、記録、保存していくことを館運営の目標に掲げている。また展示室は昭和30年代頃の町並みを再現し、昭和戦前期から昭和50年代に及ぶ多数の日用品等を展示している。

北名古屋市歴史民俗資料館(昭和日常博物館)館内写真

 昭和時代の展示は、現在を生きる人々、特に高齢者にとっては、良く知るもの、そして使用経験のあるものであり、懐かしい記憶がよみがえる資料群である。
 この「懐かしさ」や「記憶」をコンセプトに据えた展示は、高齢者関連施設からの見学者を増加させ、実際に見学した高齢者の生き生きとした表情が展示室内に多数見られる。
 平成14年度からは、「思い出ふれあい(回想法)事業」に取り組み、学芸員(現館長)の市橋芳則氏や市の介護予防担当部局の保健師、国立長寿研究センターの遠藤英俊氏、NPO法人シルバー総合研究所代表理事の来島修志氏らとの協働により、「地域回想法」という新たな概念を設定し、取り組みを進めている。
 来島修志氏は、「地域回想法」について以下の通り定義づけている。(※3)
「地域回想法とは、回想法を通じて誰もが気軽に身近な地域で、その社会資源を大いに活用し、人の絆を育み地域のネットワークを広げ、いきいきとした『町づくり』に貢献する社会参加を目指すものである。特に地域で暮らす高齢者にとっては介護予防を目的として、自分の人生を振り返り肯定的にとらえることによって、健やかで豊かな人生を歩みつづけていただくことを支援する手段の一つである。また同時に地域のもつ潜在している主体的な力(エンパワメント)を引き出し高めていくことを支援するものである。」
 回想法は、これまでは主に専門家による心理療法として、評価を伴う研究として実践されてきたが、北名古屋市のいわゆる「療法」とはやや距離をおく「地域回想法」の取り組みにより、地域づくりや世代間交流など、新たな広がりの可能性が見えてきた。

4. これまでの経緯

 市立博物館の「つくる-氷見の農家のくらし-」コーナーは、明治中期に建てられ、実際に約100年近く居住した農家を昭和57年の博物館開館に併せて移築再現したもので、民家内には明治期から昭和30年代頃まで使われた衣食住や生業に関する民具を多数展示して、少し前の時代の庶民の暮らしぶりがわかるように設えられている。

氷見市立博物館「つくる-氷見の農家のくらし」コーナーの移築再現農家 展示写真

 民具類の展示は、他に様々な博物館や資料館でもごく普通に行われているが、こうした再現農家のなかで、本来のあるべき場所にあるべきモノを展示してある例は、富山県内の博物館や資料館でも決して多くない。また、民家内は明治期の暮らしぶりを伝えるためかなり照度を落としてあることも手伝い、本当に当時の農家に入ったかのような感覚を覚えるようで、「あら、懐かしい」という来館者の感嘆の声を聞くことも多い。これまで強く意識されなかったが、開館当初から回想を呼び起こす展示がなされており、「地域回想法」に取り組む空間が既に整っている、といえる。
 以下、北名古屋市の先行事例等も参考にしながら、市立博物館としてどのように「地域回想法」に取り組むことができるのかについて検討し、平成23年度から実践を始めた。

5. 平成23年度からの実践内容

 市立博物館として、どのように「地域回想法」に取り組めば良いのか。模索をしながら、現在のところ、以下の通り実施することとしている。

(1)博物館入館料の減免
 以前、ある介護施設の職員が、回想法に興味を持ち、通所される利用者を連れて、市立博物館を訪問してくれたことがあった。その際、自らのポケットマネーから利用者および本人分の入館料を支払っていた光景を目にした。現在入館料として一般から100円を徴収しているが、わずかな金銭でも、代わりに職員が支払うのは適切とはいえない。また、このような奇特な職員は稀で、入館料が介護施設の博物館見学が広がらない障壁の一つとなっている可能性も考えられた。
 館内で検討した結果、「地域回想法」を当面、市立博物館が主導して取り組む主催の事業とし、「地域回想法」実践のために市立博物館に入館する介護施設を利用する高齢者と、付き添いの介護職員の入館料を減免して無料とする取り扱いにすることとした。
 入館にあたっては、他の団体見学の予定などとの調整が必要な場合もあることから、事前に連絡をしてもらうこととし、入館当日は、介護施設名と参加人数(高齢者、付き添い、それぞれの人数)を記入した「減免申請書」を提出してもらう。事前に申請書様式を配布し、必要に応じて複写してもらえれば、何回でも利用してもらえるようにした。
 介護施設側への積極的な働きかけも奏功し、平成23年度では「地域回想法」に伴う無料入館者数は204名(内高齢者104名、介護者・研修者等100名)を数え、平成24年度は、237名(内高齢者135名、介護者・研修者等102名)となった。
 市立博物館としては、必要に応じて駐車場での乗降車時のサポートや車椅子の貸出し、仮のスロープの設置などを行なっている。展示資料の解説も時には行うが、高齢者は民具の使い手であったため、逆に教えられることも多い。

介護施設利用高齢者の博物館見学

(2)館蔵資料の貸出
 平成22年3月、市内のある介護施設へ訪問し、回想法デモを実施した。この際コンテナケースに入れた、以下の民具を持参し、9名の施設利用者に、実際に手に触れてもらった。

 実物資料をテーブルに並べ、参加者がそのテーブルを囲む形で実施した。そのうち、藁で編まれたフカグツを実際に履いてみようとする女性、オヒツの話から、ご飯がメッコになって姑に叱られた話をした女性など、実物の資料を見て、また手にすることにより、話が自然と転がっている様子が伺われた。終了後に行った職員との話し合いで、平素はほとんど反応が無い女性も参加していたが、今回は積極的な働きかけもあって笑顔も見られた、などという話も聞かれた。
 今回の回想法デモの結果、持参した民具が回想を促し、参加した利用者の皆さんが楽しい一時を過ごしている様子を見て、博物館側、介護施設側双方で、回想法に一定の効果があることを確認することができた。
 さて、博物館資料を貸出するには、貴重な資料の破損の可能性を考えなければならない。一方で、質感や重量感など手にとってみないと理解できないこともあり、そこには博物館固有のジレンマがある。
 市立博物館では、生活用具のうち、複数以上収蔵されており、比較的破損の可能性が少ないものについては、これまでも学校現場に貸出したり、また、館内常設展示室入り口付近に「さわれる民具コーナー」を設置して、博物館見学する小学生等にさわってもらったりして、昔の暮らしを体感し、理解を深めてもらう一助としてきた。
 そこで、「さわれる民具コーナー」での資料選択と同様の考え方で、「地域回想法」用の資料を選ぶこととした。
 前述の回想法デモの際に持参した民具入りのコンテナケースを、そのまま貸出し用として介護施設に貸出すことにし、申込書様式を作成したうえ介護施設に配布した。このケースを現在「Aセット」と名付け、氷見特産の藤箕、そうけ、子どものオシメや前掛け等を入れた「Bセット」とともに貸出用としている。
 ケースの中には、民具とともに解説カードも付している。写真と解説で構成したこのカードは、施設を利用する高齢者のためというより、民具の使用経験がなく、用途についての情報を持たない職員用として利用してもらうためのものである。
 平成23年度は合計で14回の貸出し、利用者846名を数えた。博物館に来ることができない施設利用の高齢者もおられるため、この貸出しセットは好評を得ている。
 資料を貸し出した際には、返却時に可能な限り高齢者の様子や、その様子を見た介護職員の反応等をメモにして提出してもらっており、当館として「地域回想法」を進めていくための貴重なデータとなっている。

 こうした反応を見ると、懐かしい民具を触れることで、会話が弾み、表情が生き生きとするというのは多くの高齢者に認められる一般的効果といっても良い。そしてその時ばかりは、常時高齢者と身近に接する介護職員との関係が、日常の世話を「受ける」側から道具の使い方を「教える」側に移るようである。

 

(3)研修会の開催
 各介護施設で回想法を実践するためには、介護に関わる職員が回想法の持つ有効性や可能性、その際の民具が持つ役割とともに、そうした民具が使われた時代などについて一定の理解を持っていることが望ましい、と考えられる。
介護施設に勤務する職員のうち、20歳代から30歳代前半の人々は、子どものころから電化製品が家にあふれていた年代で、こうした民具を見たことも触れたこともない人々が多い。
 市立博物館では、こうした職員に対して回想法に対する理解を深めてもらい、また円滑な導入を図るための研修会を開催していくこととし、当面は年2回程度とし、各介護施設に告知して、参加を呼びかけていくことにした。
 平成23年8月5日に5名の参加を得て初めての研修会を行った。さらに多くの参加を得るための工夫として、氷見市介護サービス協議会通所サービス系グループとの合同研修会として、仕事の一貫として参加してもらいやすい環境作りにつとめた結果、平成24年3月21日には21名の参加を得、同年11月9日には7名の職員が参加した。

平成24年3月21日 介護職員向け「地域回想法」研修会

 その他、平成23年10月26日には「民俗資料の活用について ~「地域回想法」を一事例として~」と題して、富山県博物館協会 郷土・歴史系分科会の研修会が開催され、県内博物館から22名の館長、学芸員らが参加した。

平成23年10月26日 富山県博物館協会 郷土・歴史系分科会 研修会

6. 「地域回想法」の周知と交流の拡大

 平成23年度に「地域回想法」の取り組みを始めるまで、富山県内において回想法の実践を行う事例は、医療介護を含めてもあまり聞くことはなかった。そのため、市立博物館での取り組みは珍しさをもって受け止められ、多くのテレビや新聞の取材を受け、NHK富山放送局や富山テレビのニュースで放映されたり、新聞記事として紹介されたりした。 このうち、平成25年3月31日現在、ホームページを閲覧出来る記事を以下に列記する。
・「認知症予防に『思い出箱』」(平成23年8月29日 富山新聞掲載記事)
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/TH20110829411.htm
・「氷見市立博物館、「地域回想法」で高齢者に笑顔」(TOYAMA JUST NOW)
http://toyama-brand.jp/?tid=103270
・『「記憶のスイッチ」が会話促す 所蔵民具で認知症ケア 氷見市博物館 介護職員に「地域回想法」紹介」』(平成24年4月8日 中日新聞掲載記事)
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20120409151726336
 また、これらの報道を見て市立博物館が行う「地域回想法」に理解が広がり、訪問される介護施設が増えるなどきっかけともなった。また一連の報道等を見た南砺市地域包括医療・ケア局医療課と南砺市の地域医療を守り育てる会(会長 山城清二 富山大学附属病院総合診療部長)の皆さんが市立博物館を訪問して、「地域回想法」に関する理解を深められた。
 平成24年9月15日、第10回「南砺の地域医療を守り育てる会」が南砺市下梨の平若者センターで開催され、「地域回想法」の第一人者である遠藤英俊先生の講演会が開催されたほか、事例発表として、筆者が当館の取り組みを紹介した。
http://shiminhp.city.nanto.toyama.jp/www/info/detail.jsp?id=611

7. 平成24年度富山県博物館協会研究補助事業において

 現在行っている「地域回想法」の課題を整理し、地域の博物館として本格的に実施するための手法を研究して、その成果を地域に還元したいと考えた。
 課題を整理したところ3点上げることができた。

 こうした課題の解決に一歩でも近づくため、平成24年度富山県博物館協会研究補助事業として、下記の事業に取り組むこととした。

(1)先進事例の現地調査による資料の収集
 下記の3箇所の回想法センター等へ訪問し、回想法に取り組む自治体の取り組みを調査するとともに、関連資料の収集に努めた。

北名古屋市回想法センター(愛知県)

関連ホームページ http://www.ninchisho-forum.com/movie/00000127/

恵那市明智回想法センター(岐阜県)
たかしま回想法センター(滋賀県高島市)

関連ホームページ http://www.ninchisho-forum.com/movie/00000156/

北名古屋市及び恵那市では、おもに健康な高齢者が回想法スクールを通じてより元気な高齢者として活動している様子をかいま見ることができた。
 高島市では、回想法センターが小規模多機能介護施設に併設されており、その利用者との有機的利用が図られている。

(2)「地域回想法」貸出用資料(藁製品)の新規製作と、その工程の映像記録化
 貸出資料は現在2セット用意し、介護施設等への貸出に対応している。この内、藁製品については、藁が持つ触感や匂いなどが回想を誘うことも多く、人気の民具でもある一方、破損しやすいものであるため、数多くストックを持つことが必要である。
 藁製品にはワラジ、ゾウリ、フカグツ等の履物や、タワラ(俵)などがある。かつては普通に作られた藁製品が、時代とともに他のものにとって変わられて利用されなくなったため、現在では製作できる人も減少している。
 製作できる人が健在の間に、藁製品を製作するとともに、その製作工程を映像や写真に記録することは、こうした意味からも極めて重要である。
 今回、氷見市戸津宮在住の山本としさん(女性、1933年生まれ)にタワラとワラジの製作を依頼し、近所の女性数名とともに製作にあたっていただいた。

タワラづくり
ワラジづくり

8. 今後の取り組みの方向について

 先に掲げた課題1及び課題2については、まだ手つかずの状況である。これらを進めていくためには、その業務を中心的に担う人材が不可欠であると考える。
 課題1に関しては現在のところ、特別養護老人ホームや老人保健施設など介護度が比較的高い高齢者が中心であるが、要介護、要支援以前の介護予防の段階の高齢者にも効果があるとされることから、対象者を広げていくことも検討しなければならない。
 また課題2に関しては、博物館は、対人援助の基本的なノウハウ、回想による評価の術を持ち合わせていないのが現状である。そうした条件のなかで、事業を実施、継続し、広げていくためには、客観的な評価を行うという方向性は持つ必要があろう。これまでは市立博物館独自の事業として進めてきたが、今後は市の高齢者担当課や介護担当課、また、認知症予防や高齢者の生きがいづくりに関し、医療や福祉の専門家にも参画・協力してもらうことも念頭に入れて取り組んでいきたい。

9. おわりに

 

 「公立博物館の設置および運営上の望ましい基準」が、平成15年6月6日付けで見直され、時代の変化に伴って生じた新たな役割への対応として、第7条第2項に「博物館は、その実施する事業への青少年、高齢者、障害者、乳幼児の保護者、外国人等の参加を促進するよう努めるものとする。」の規定が追加された。
 このことに関連して、ここに岩﨑竹彦氏のコラムの一節を紹介する。
 「高齢者問題はきわめて深刻な社会問題である。いまこそ民俗学は社会福祉学や介護福祉との学際関係を構築し、高齢者問題に関して積極的に発言をすべきではないだろうか。また、回想法を媒介とすることで福祉と民俗学との間に新たな関係も生まれよう。(中略)福祉分野と民俗学との協働において、重要な役割を果たすのが地域博物館である。(中略)待ったなしの状況におかれている高齢者問題に回想法をとおして積極的にかかわりを持つことが、いまの地域博物館にはぜひとも必要なことであり、社会もまたそれを求めている。」(※4)
 全国各地に広がりつつある、地域博物館の回想法への取り組みを参考としながら、「氷見ならではの「地域回想法」」を作り上げていきたい、と思う。
 「地域回想法」で元気になった高齢者が、民具を手にして、地域の子どもたちに、生き生きと語り、子どもたちが、知恵袋の高齢者を尊敬のまなざしで見つめる光景が市内各地に広がること。――――こうしたイメージを強く思い描きながら、一歩ずつ歩みを進めていきたい、と考えている。


※1 梅本充子「回想法とは」、NPOシルバー総合研究所編『「地域回想法」ハンドブック 地域で実践する介護予防プログラム』所収、2007年、河出書房新社、P29
※2 津田理恵子「回想法への期待―実践研究から考える文献展望―」、関西福祉科学大学紀要 11、2008年、P329
※3 来島修志「地域回想法とは」、前掲書『地域回想法ハンドブック 地域で実践する介護予防プログラム』所収、P51
※4 岩﨑竹彦「コラム 福祉のための民俗学―回想法のススメ―」、岩﨑竹彦編『福祉のための民俗学―回想法のススメ―』所収、P116

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